ISO9001 品質マネジメントシステム
ISO9001は、品質管理や品質保証のために定められたマネジメントシステム(品質マネジメントシステム、QMS:Quality Management System)の国際規格です。
1987年に国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)によってISO9000シリーズ規格が制定されました。その後、2000年に大幅な改訂が行われ、2008年および2015年に改訂され現在に至っています。
ISO9001には、7原則(顧客重視・リーダーシップ・人々の積極的参加・プロセスアプローチ・改善・客観的事実に基づく意思決定・関係性管理)の基に、組織が顧客 に提供する製品やサービスの品質を維持し、向上させることを目的とした要求事項が定められています。
ISO9000規格
- ISO9000:2015(JIS Q 9000:2015)品質マネジメントシステム 基本及び用語
- ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015)品質マネジメントシステム 要求事項
- ISO9002:2016(JIS Q 9002:2018)品質マネジメントシステム JIS Q 9001の適用に関する指針
- ISO9004:2018(JIS Q 9004:2018)品質マネジメントシステム 組織の品質 持続的成功を達成するための指針
- ISO19011:2018(JIS Q 19011:2019)マネジメントシステム監査の指針 など
ISO14001 環境マネジメントシステム
ISO14001は、組織活動、製品及びサービスの環境負荷の低減を実施し、継続的に改善されるマネジメントシステム(環境マネジメントシステム、EMS:Environmental Management System)を構築するための国際規格です。
1996年、ISO9000と同様に国際標準化機構(ISO)によって制定されました。その後、2004年および2015年に改訂され現在に至っています。
ISO14001には、組織の環境方針に整合して、環境パフォーマンスの向上、順守義務を満たすこと、環境目標の達成を実現するための要求事項が定められています。
ISO14001規格
- ISO14001:2015(JIS Q 14001:2015)環境マネジメントシステム 要求事項及び利用の手引
- ISO14004:2016(JIS Q 14004:2016)環境マネジメントシステム 実施の一般指針
- ISO19011:2018 マネジメントシステム監査の指針 など
ISO45001 労働安全環境マネジメントシステム
ISO45001は、働く人の労働に関係する負傷や疾病を防止し、安全で健康的な職場を提供するマネジメントシステム(労働安全衛生マネジメントシステム、OH&SMS:Occupational Health and Safety Management System)の国際規格です。
2018年に、新しく制定されました。
ISO45001には、効果的な予防方策、保護方策をとることによって危険源を除去し、労働安全衛生リスクを最小限にするための要求事項が定められています。
ISO45001規格
- ISO45001:2018(JIS Q 45001:2018)労働安全衛生マネジメントシステム 要求事項及び利用の手引
- JIS Q 45100 労働安全衛生マネジメントシステム 要求事項及び利用の手引 安全衛生活動などに対する追加要求事項
- ISO19011:2018(JIS Q 19011:2019)マネジメントシステム監査の指針 など